通夜と告別式どちらに参列すべき?仕事や距離で迷ったときの判断基準
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[掲載日]2025/10/06 11 -
[掲載日]2025/10/06 11 -

葬儀に参列する際、「通夜と告別式のどちらに行けばいいのか分からない」と迷う方は多いものです。
特に仕事の都合や距離の問題など、さまざまな事情で両方に出席できないこともあります。
この記事では、通夜と告別式の違いを整理し、参列すべきタイミングを状況別に解説します。社会人として恥をかかないためのマナーも一緒に確認しておきましょう。
通夜と告別式の基本的な違い
項目 | 通夜 | 告別式 |
---|---|---|
開催時間 | 夕方〜夜 | 午前〜昼過ぎ |
主な参列者 | 親族・親しい友人・近隣の人 | 親族・会社関係・知人など幅広い |
目的 | 故人と最後の夜を過ごす | 公的に別れを告げる |
服装 | 略式喪服でも可 | 正式喪服が望ましい |
通夜は「故人とともに夜を過ごす私的な儀式」、告別式は「社会的な立場としての最後のお別れ」です。
現代では「通夜に参列」が主流

近年では、平日昼間に行われる告別式よりも、夕方に行われる通夜に参列するケースが増えています。
- 仕事後でも参列しやすい
- 遺族・葬儀社ともに準備が整っている
- 式後に「通夜振る舞い(食事)」がある
都市部では通夜だけの参列が一般的になっており、「通夜に行けば十分」という認識が広まっています。
告別式に参列すべきケース
一方で、次のような場合は告別式に出席する方が望ましいです。
- 故人や遺族と特に親しい関係にある
- 職場の上司・取引先など社会的つながりが深い
- 通夜に参列できなかった
- 通夜が家族葬形式で行われた
告別式は正式な儀式であり、社会的礼儀を重んじる場です。
両方に参列できない場合の対応
通夜だけ参列する場合
一般的で失礼になりません。
受付で「本日はお通夜にて失礼いたします」と一言添えると丁寧です。
告別式だけ参列する場合
遺族に直接お別れを伝えられるため問題なし。
可能であれば弔電を送るとより誠意が伝わります。
どちらも出席できない場合
現金書留で香典を郵送し、弔意の手紙を添えるのがマナーです。
仕事の都合で迷ったときの判断基準
状況 | 判断の目安 |
---|---|
平日勤務で時間がない | 通夜に参列(仕事後でも可) |
出張・遠方で通夜に間に合わない | 告別式に出席 |
両方難しい | 弔電または香典を郵送 |
職場代表として参列 | 告別式を優先 |
社会人としては「どちらか一方に誠意をもって出席する」ことが大切です。
参列マナーの基本

服装
- 通夜:略喪服(黒スーツ・黒ネクタイ・光沢のない靴)でOK
- 告別式:正式喪服が望ましい(女性は黒のアンサンブル・黒パンプス)
香典
- 通夜で渡すのが一般的
- 通夜に出席できない場合は告別式で渡す
言葉遣い
- 「このたびはご愁傷さまです」
- 「お力落としのことと存じます」
※「重ね重ね」「再び」など不幸を連想させる言葉は避ける
地域による慣習の違い
- 都市部(東京・大阪など):通夜参列が一般的
- 地方(東北・九州など):告別式中心の地域も多い
- 関西地方:通夜を「お通夜さん」と呼び、親族中心で行う傾向
地域の風習によって異なるため、地元の慣例に合わせるのが無難です。
特別なケースでの対応
家族葬の場合
- 通夜・告別式ともに親族のみで行われることが多い
- 一般参列がない場合は、後日お悔やみを伝える
会社関係者が亡くなった場合
- 社を代表して告別式に参列する
- 通夜は個人として参列するケースも
まとめ|迷ったら通夜を優先、関係が深ければ告別式へ

- 通夜:参列しやすく、一般的な参加形態
- 告別式:正式な別れの儀式、親しい人や職場関係者向け
どちらが正しいというわけではなく、状況に応じた判断が大切です。
大切なのは「形式」よりも「故人を想う気持ち」。
無理なくできる範囲で、心を込めて弔意を示すことが、最も礼儀正しい参列のあり方といえるでしょう。