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墓じまいの流れと費用相場|トラブルを防ぐための注意点

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[掲載日]2025/10/09 17 -
墓じまいの流れと費用相場|トラブルを防ぐための注意点

近年、「お墓を継ぐ人がいない」「遠方でお墓の管理ができない」などの理由から、
お墓を撤去・整理する「墓じまい(はかじまい)」を行う人が増えています。

しかし、墓じまいには行政手続き・業者の選定・改葬許可など、想像以上に多くの工程があり、
正しい手順を踏まないとトラブルや追加費用の原因になりかねません。

この記事では、墓じまいの意味から実際の流れ、費用相場、注意点までをわかりやすく解説します。

墓じまいとは?

墓じまいとは?

墓じまいとは、既存のお墓を撤去し、遺骨を他の場所へ移すことを指します。
「お墓を片付ける」「墓地を返還する」だけでなく、遺骨を新しい安置先へ移す「改葬(かいそう)」も同時に行うのが一般的です。

  • 継承者がいない
  • 管理費の負担を減らしたい
  • 永代供養や納骨堂に移したい

といった事情から行われるケースが多く、今では全国的に一般的な供養の選択肢の一つになっています。

墓じまいと改葬の違い

用語意味
墓じまいお墓を撤去・更地に戻すこと
改葬遺骨を他の場所へ移すこと(納骨堂・永代供養墓など)

多くの場合、「墓じまい=改葬手続きを伴う撤去作業」としてセットで行われます。

墓じまいの一般的な流れ

墓じまいは、以下の手順で進めるのが基本です。

1. 家族・親族への相談

まずは家族や親族に墓じまいの意向を伝え、理解を得ることが最初のステップです。
トラブルの多くは「事前の説明不足」から生じます。

2. 改葬先(遺骨の移転先)を決める

  • 永代供養墓
  • 納骨堂
  • 樹木葬
  • 実家・菩提寺への移転

改葬先が決まらないと手続きが進められません。

3. 改葬許可申請書の取得

遺骨を移動するには、自治体の改葬許可証が必要です。

  • 現在のお墓がある市区町村役場で申請
  • 必要書類:
    • 改葬許可申請書
    • 現墓地の管理者の「埋葬証明書」
    • 新墓地の「受入証明書」

※書類不備があると許可が下りないため、事前確認が重要です。

4. 閉眼供養(魂抜き)

僧侶を呼び、墓石に宿る魂を抜く儀式を行います。
読経・焼香のあとに「ご遺骨を動かしてもよい状態」になります。

  • お布施の目安:1〜3万円

5. 墓石の撤去・更地化

石材業者に依頼して墓石を撤去します。
墓地の契約書に「指定業者制度」がある場合もあるので、管理者に確認しましょう。

6. 遺骨の移送・納骨

改葬許可証を添えて、新しい納骨先に遺骨を移します。
納骨先でも「開眼供養」や「納骨式」を行うのが一般的です。

7. 墓地の返還手続き

墓地の管理者に撤去完了を報告し、契約を正式に終了します。

墓じまいの費用相場

項目費用目安
閉眼供養(お布施)1〜3万円
墓石撤去・処分1㎡あたり8〜15万円
遺骨取り出し・運搬費1〜3万円
改葬手続き数千円〜1万円(書類費用)
新しい納骨先(永代供養など)10〜50万円

【合計の目安】
30〜100万円前後 が一般的な墓じまいの総費用です。

墓地の立地(山間部・階段など)や墓石の大きさによっても費用は変動します。

墓じまいの費用を抑えるコツ

  1. 複数の石材業者に見積もりを依頼する
    → 相場の2〜3割安くなることもあります。
  2. 改葬先を早めに決める
    → 永代供養と同時契約で割引があるケースも。
  3. 自治体補助金制度の確認
    → 一部地域では墓地撤去費用の助成制度あり。

墓じまいで発生しやすいトラブル

墓じまいで発生しやすいトラブル

1. 親族の理解不足

「勝手に墓を壊した」と不満が出るケースも。
→ 事前に話し合いを重ね、合意形成を明確に。

2. 改葬許可の不備

書類不備で遺骨の移動ができないことも。
→ 管轄の市区町村役場に事前確認を。

3. 墓地管理者とのトラブル

撤去時の立ち会いや業者指定など、契約条件を無視するとトラブルに発展。

4. 無許可の石材業者による高額請求

契約前に必ず見積もり・契約書を取り交わしましょう。

墓じまい後の選択肢

方法特徴
永代供養墓寺院・霊園が供養・管理を代行。後継者不要。
納骨堂屋内型施設。個別安置も可能。
樹木葬自然の中に納骨。維持費が少なく人気。
散骨海や山に散骨。法的には問題なし(節度が必要)。

墓じまいの服装マナー

墓じまいの日は、閉眼供養(魂抜き)を行うかどうかで服装が変わります。

状況服装
僧侶を招く場合喪服または準喪服(黒スーツ・黒ワンピース)
作業のみの場合黒・グレーなど地味な平服
夏場通気性のある薄手のブラックフォーマルでも可

※サンダル・派手な服装・香水は避けましょう。

墓じまい後の挨拶文例

このたび先祖代々のお墓を整理し、○○寺の永代供養墓へ納骨いたしました。
長年にわたりお参りいただき、心より感謝申し上げます。
今後とも故人を静かに見守っていただけますと幸いです。

親族や知人へ報告することで、誤解やトラブルを防ぐことができます。

まとめ|墓じまいは「終わり」ではなく「新しい供養の形」

墓じまいは、単にお墓を片付ける行為ではなく、
「新しい形で故人を供養するための再出発」 です。

  • 家族・親族の合意を得る
  • 改葬許可を取得し、正しい手続きを踏む
  • 信頼できる業者・寺院を選ぶ

形式が変わっても、「故人を想う心」を大切にして行えば、それが何よりの供養になります。

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