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永代供養とは?仕組み・費用・メリットと注意点

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[掲載日]2025/10/09 12 -
永代供養とは?仕組み・費用・メリットと注意点

お墓を継ぐ人がいない、子どもに負担をかけたくない──
こうした理由から、近年注目を集めているのが「永代供養(えいたいくよう)」です。

「永代」と聞くと“永遠に供養してもらえる”というイメージがありますが、実際には契約期間や供養の形式など、しっかり理解しておくべきポイントがあります。
この記事では、永代供養の仕組みや費用、一般墓との違い、選ぶ際の注意点をわかりやすく解説します。

永代供養とは?

永代供養とは?

永代供養とは、寺院や霊園が遺族に代わって故人の供養とお墓の管理を行う制度です。
「お墓を継ぐ人がいなくても供養が続く」ことが最大の特徴です。

通常のお墓では、子孫が代々お墓を守り続ける必要がありますが、永代供養では寺院や管理者が一定期間、読経・法要・清掃などを行ってくれます。

  • 継承者がいない人でも安心
  • お墓の管理負担が軽減
  • 費用が明確で維持費がかからない場合も

永代供養墓の種類

永代供養といっても、形式はさまざまです。

種類特徴
合祀墓(ごうしぼ)他の遺骨と一緒に埋葬。最も費用が安い。個別供養期間終了後に合祀されることも多い。
個別墓(区画型)一定期間は個別区画で安置し、その後合祀へ移行。
納骨堂型屋内施設で管理。ロッカー式や仏壇式など種類が豊富。
樹木葬型樹木の下や自然の中に納骨。自然志向の人に人気。

永代供養の仕組みと期間

永代供養は「永遠」ではなく、一定期間供養した後に合祀(他の遺骨とまとめて供養)されるケースがほとんどです。

  • 契約期間:33回忌(約32年)までが一般的
  • 期間満了後は「合祀」または「共同供養塔」へ移行
  • 期間を延長できるプランも存在

契約内容によって、供養の頻度や形式(年忌法要・お盆供養など)も異なるため、事前に確認が必要です。

永代供養の費用相場

形式費用相場管理費
合祀型3万円〜20万円なし
個別型(期間あり)30万円〜80万円なし〜年間数千円
納骨堂型20万円〜100万円年間5千〜1万円程度
樹木葬型10万円〜50万円なし〜年間管理料あり

【ポイント】

  • 永代供養料は「お墓の建立費+供養料」を含む一括費用
  • 管理費が不要な「一括払いタイプ」も人気

永代供養のメリット

1. お墓の継承者が不要

将来、墓守りがいなくても供養が続くため、子どもや親族への負担を減らせます。

2. 費用が明確で安価

墓石建立費・管理費・供養費を含むため、トータルコストが低く抑えられます。

3. 寺院・霊園が供養を代行

年忌法要や合同供養が定期的に行われるため、安心して任せられます。

4. 宗派を問わない施設が多い

近年は宗派不問の永代供養墓が増え、誰でも利用しやすくなっています。

永代供養のデメリット・注意点

1. 遺骨を取り出せないことが多い

合祀後は他の遺骨と混ざるため、再び取り出すことはできません。

2. 個別参拝が難しい

共同供養塔では個別墓のようにお参りするスペースが限られることがあります。

3. 契約内容を誤解しやすい

「永代=永久」ではない点に注意。契約年数・供養方法を必ず確認しましょう。

4. 家族の理解が必要

合祀や形式の違いに抵抗を感じる家族もいるため、事前に話し合うことが大切です。

永代供養と一般墓の違い

項目永代供養一般墓
継承者不要必要
費用一括支払い建立費+管理費
管理寺院・霊園が行う家族が行う
供養方法合同供養・定期供養家族・親族による供養
参拝共同スペース個別の墓前で参拝
契約期間多くは33回忌まで無期限

永代供養を選ぶときのチェックポイント

チェック項目確認ポイント
契約期間何年後に合祀されるか
供養内容読経・年忌法要の有無
管理体制寺院運営 or 民間霊園か
費用管理費込みか、追加費用の有無
宗派自分の宗派でも問題ないか
立地通いやすさ・交通アクセス

永代供養に向いている人

  • 子どもや後継者がいない
  • 遠方の墓を維持できない
  • シンプルな供養を希望している
  • 墓じまいや改葬を検討している

将来的な負担を考え、「自分の代でお墓を完結させたい」 という人に特に向いています。

永代供養を選ぶ際の注意点まとめ

永代供養を選ぶ際の注意点まとめ
  • 「永代=永遠」ではなく「一定期間」
  • 合祀後は遺骨の取り出しができない
  • 契約内容・費用・宗派を必ず確認
  • 家族の理解を得てから契約する

一度納骨すると簡単に変更できないため、複数の霊園・寺院を比較して慎重に選びましょう。

まとめ|永代供養は“安心と負担軽減”の新しい供養の形

永代供養は、現代社会のライフスタイルに合わせた新しい供養の形です。
後継者がいなくても安心して眠れる場所を選ぶことができ、家族への負担を大きく減らせます。

  • 契約内容を理解してから申し込む
  • 家族としっかり話し合う
  • 心を込めて供養できる場所を選ぶ

形式がどうであれ、「故人を想う気持ち」が何よりの供養です。
永代供養は、“形を変えた家族のつながり”を未来へ残す選択肢といえるでしょう。

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