弔電の送り方と文例集|最適なタイミングと料金の目安
[掲載日]2025/10/07 11 -

突然の訃報を受けたとき、すぐに駆けつけられない場合でも「弔電(ちょうでん)」を送ることで、故人や遺族へ哀悼の気持ちを伝えることができます。
しかし、「いつまでに届けばいい?」「どんな文面にすればいい?」「どこから送れる?」など、迷う点も多いのが弔電です。
この記事では、弔電の送り方からマナー、文例集、料金相場までを分かりやすく解説します。
弔電とは?

弔電とは、葬儀や通夜に出席できない場合に、故人や遺族へ哀悼の意を伝える電報のことです。
葬儀当日に会場へ届くように手配し、葬儀中に司会者が読み上げることも多く、故人を偲ぶ大切なメッセージとなります。
弔電を送るタイミング
- 理想的なタイミング:通夜または葬儀・告別式の前日まで
- 遅くとも:葬儀当日の朝までに到着するよう手配
【注意】
葬儀の日程が不明なまま送ると、届かないまま返送されることもあります。
通夜・告別式の日時と会場を確認してから手配しましょう。
弔電の送り方
1. 電報サービスを利用
主要なサービスは次の通りです。
サービス名 | 申込み方法 | 料金目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
NTT「D-MAIL」 | Web・電話 | 1,500〜5,000円 | 全国即日配達、最短3時間 |
KDDI「でんぽっぽ」 | Web申込 | 1,400〜5,000円 | デザイン豊富、カードタイプあり |
郵便局「レタックス」 | 郵便局・オンライン | 1,200〜4,000円 | 官公庁でも利用多い |
※法人・会社関係の弔電はNTT・郵便局を利用するケースが多いです。
宛名・差出人の書き方
宛名
- 故人宛ではなく「喪主名」宛にする(例:喪主 佐藤太郎様)
- 喪主不明の場合は「○○家御遺族様」でも可
差出人
- 個人の場合:フルネーム
- 会社・団体の場合:「株式会社○○ 代表取締役 山田一郎」など正式名称で
弔電の文面構成
弔電の文章は次の3部構成でまとめるのが基本です。
- 冒頭:お悔やみの言葉
- 中盤:故人への想い・関係性
- 結び:遺族への励まし・気遣い
弔電の文例集(使えるテンプレート)
一般的な弔電文例
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
ご遺族の皆様にはさぞかしご悲嘆のことと存じますが、どうぞお力を落とされませんようお祈り申し上げます。
友人・知人宛て
○○様のご逝去を知り、ただただ驚いております。
在りし日のお姿が思い出され、胸がいっぱいです。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
会社関係(取引先など)
ご逝去の報に接し、社員一同、深く哀悼の意を表します。
長年にわたるご厚誼に感謝申し上げ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
上司・目上の方宛て
ご逝去の報に接し、誠に痛惜の念に堪えません。
ご生前のご厚情に深く感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈りいたします。
家族葬などで参列できない場合
このたびのご訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
ご遺族の皆様におかれましては、静かなお見送りの中にも穏やかな日々が訪れますようお祈りいたします。
弔電の料金目安
内容 | 料金の目安 |
---|---|
通常文のみ(25文字程度) | 約1,000〜1,500円 |
長文・台紙付き | 2,000〜5,000円 |
高級布張り・カードタイプ | 5,000〜10,000円 |
供花付きセット | 10,000円前後 |
※法人で送る場合は、5,000円前後の弔電を選ぶのが一般的です。
弔電のマナーと注意点

- 弔電は必ず喪主宛てに送る
- 句読点(。、)は使わない(区切りには空白を入れる)
- 忌み言葉を避ける(重ね重ね・再び・度々・死・生きるなど)
- 略語や省略表現を使わない
【NGワード例】
「死亡」「急死」「また」「繰り返し」「再三」など
弔電と供花の違い
種類 | 内容 | タイミング |
---|---|---|
弔電 | メッセージを届ける | 通夜・葬儀前日まで |
供花 | 花を供える | 葬儀当日または前日まで |
弔電に供花を添えることで、より丁寧な印象になります。
まとめ|弔電は「心を届ける最後のメッセージ」
弔電は、直接会場へ行けない場合でも「心を伝える」ための大切な手段です。
- 通夜・葬儀の前日までに届くように送る
- 喪主宛てに正式な文面で
- 忌み言葉を避け、句読点は使わない
形式よりも、「故人への想い」と「遺族への気遣い」を丁寧な言葉で伝えることが何よりも大切です。