会社関係者の葬儀参列マナー|上司・部下・取引先の場合
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[掲載日]2025/10/07 16 -
[掲載日]2025/10/07 16 -

職場の関係者が亡くなったとき、「会社としてどう対応すべきか」「個人で参列すべきか」と悩む人は多いものです。
上司・部下・取引先など、関係性や立場によって取るべき行動やマナーは微妙に異なります。
この記事では、会社関係者の葬儀における参列マナーを、立場別・ケース別に詳しく解説します。
会社関係者の葬儀における基本的な考え方

ビジネス上のつながりでも、葬儀は「社会的な礼儀」として非常に重視されます。
会社や組織を代表して弔意を示すことは、信頼関係を守る意味でも重要です。
- 故人との関係性を明確にし、参列者を決定する
- 会社代表・部署代表など、立場に応じた対応を取る
- 個人として参列する場合でも、会社の一員としてのマナーを忘れない
上司が亡くなった場合
参列の基本
- 部署全員または代表者が参列するのが一般的
- 告別式または通夜のどちらかに出席(通夜参列が多い)
- 喪主が家族でも、職場代表として弔意を伝える
香典の扱い
- 個人として包む場合:3千〜5千円程度
- 部署やチームでまとめる場合:1万円〜2万円を目安
- 香典袋の表書き:「御霊前」または宗派に合わせて「御香典」
一言マナー例
このたびはご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
在りし日のご指導に深く感謝申し上げます。
部下・同僚が亡くなった場合
参列の基本
- 同僚・チームメンバーが中心に通夜へ参列
- 上司や代表者が告別式に出席することもある
- 香典・供花は会社または部署単位でまとめるのが一般的
香典の金額目安
立場 | 金額相場 |
---|---|
同僚・同期 | 3千円〜5千円 |
上司から部下へ | 5千円〜1万円 |
部署・会社連名 | 1万円〜2万円 |
挨拶例
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
○○さんのご功績を偲び、社員一同深く哀悼の意を表します。
取引先・顧客が亡くなった場合
取引先や顧客の葬儀では、会社間の信頼を保つためにも丁寧な対応が求められます。
参列者の決め方
- 担当者または上司が代表で出席
- 社長・役員クラスが出席する場合もある(重要取引先など)
- 出席できない場合は弔電や供花で弔意を示す
香典・供花の対応
対応内容 | 金額目安 | 名義 |
---|---|---|
香典 | 1万円前後 | 「株式会社○○」名義 |
供花 | 1万5千円〜3万円 | 「株式会社○○ 代表取締役 △△」など |
弔電 | 1,500円〜5,000円 | 会社名+代表者名で送付 |
弔電文例
ご逝去の報に接し、社員一同、心よりお悔やみ申し上げます。
長年にわたりご厚誼を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
会社として参列する場合のマナー

参列の流れ
- 事前に葬儀日程を確認(案内状・新聞・連絡など)
- 会社代表者を決定(上司・部署長・人事担当など)
- 香典・供花・弔電の手配
- 参列者の服装・出発時間・会場確認
- 式後の報告(社内共有・弔電礼状対応など)
香典をまとめる場合の注意点
- 名簿を作成し、金額を記録
- まとめて渡す場合は「代表取締役 ○○ ○○ 他社員一同」などと記載
- 現金封筒は新札を避け、金額の確認をダブルチェック
服装マナー(男女別)
性別 | 通夜 | 告別式 |
---|---|---|
男性 | 黒スーツ+白シャツ+黒ネクタイ | 正喪服(濃染黒) |
女性 | 黒のスーツまたはワンピース | ブラックフォーマル(黒ストッキング) |
アクセサリーや香水、ネイルなどは控えめに。
社名がわかる社員証や名札は外して参列します。
式後の対応と礼儀
1. 社内報告
参列した社員は上司や人事部に報告。
香典や供花の支払い、礼状の有無を共有します。
2. 弔電・供花の宛名確認
喪主や遺族名を誤ると失礼にあたるため、事前に確認を徹底。
3. 弔問訪問
葬儀後、遺族が落ち着いた頃(1〜2週間後)に訪問する場合は、短時間で静かにお悔やみを伝えましょう。
会社としての対応チェックリスト
項目 | 対応済み |
---|---|
葬儀日程と喪主確認 | [ ] |
社内・上司への報告 | [ ] |
香典・供花の手配 | [ ] |
弔電送付 | [ ] |
参列者決定 | [ ] |
式後の報告・お礼対応 | [ ] |
まとめ|立場に応じた「誠意ある対応」が社会人の礼儀

会社関係者の葬儀では、形式や金額よりも「誠意」が重視されます。
- 上司・部下・取引先、それぞれに合わせた対応を
- 香典・供花は会社名義でまとめるのが原則
- 無理に出席できない場合は弔電や供花で心を伝える
社会人として、そして一人の人間として、故人への感謝と敬意を持って臨むことが何よりも大切です。