香典の金額相場はいくら?関係性・年齢別の目安を解説
[掲載日]2025/10/06 10 -

葬儀に参列するときに悩むのが「香典の金額」。
「友人にはいくら包めばいい?」「親族の場合は多めにすべき?」「相場より少ないと失礼?」──こうした疑問を持つ人は多いでしょう。
香典は「故人と遺族へのお悔やみの気持ち」を金額で表すものであり、金額には地域・関係性・年齢による目安があります。
この記事では、香典の金額相場を関係別・年齢別に詳しく解説し、判断に迷ったときの考え方まで紹介します。
香典の金額はどう決まるのか?

香典の金額は「故人との関係性」「自分の年齢・立場」「地域の慣習」で決まるのが基本です。
- 故人との関係が深いほど多く包む
- 年齢が上がるほど金額も上がる
- 地方によって相場に差がある
一般的には「3,000円〜1万円」が友人・知人関係、「1万円〜5万円」が親族関係の目安になります。
親族・家族関係別の香典相場
関係性 | 金額の目安 |
---|---|
両親 | 3万円〜10万円 |
祖父母 | 1万円〜3万円 |
兄弟姉妹 | 1万円〜5万円 |
おじ・おば | 5千円〜1万円 |
おい・めい | 5千円〜1万円 |
義理の両親 | 3万円〜10万円 |
義理の兄弟姉妹 | 1万円〜3万円 |
配偶者の親族 | 5千円〜3万円 |
【ポイント】
- 両親・義両親は最も高額になる傾向
- 一緒に暮らしていた場合はやや多めに
- 親族間で金額のバランスを取ることも大切
友人・知人関係の香典相場
関係性 | 金額の目安 |
---|---|
親しい友人 | 5千円〜1万円 |
知人・同級生 | 3千円〜5千円 |
友人の家族 | 3千円〜5千円 |
近隣住民 | 3千円〜5千円 |
【補足】
若い世代では3千円が最も多く、年齢が上がるにつれて5千円〜1万円へと上がる傾向があります。
会社関係の香典相場
関係性 | 金額の目安 |
---|---|
上司・先輩 | 5千円〜1万円 |
同僚・部下 | 3千円〜5千円 |
取引先関係者 | 5千円〜1万円 |
会社として参列(法人名) | 1万円〜3万円(代表者名義) |
【注意点】
会社によっては「香典規定」があり、個人ではなく部署・会社単位でまとめる場合もあります。事前に確認しましょう。
年齢別に見る香典の目安
年代 | 友人・知人 | 親族 |
---|---|---|
20代 | 3千円〜5千円 | 5千円〜1万円 |
30代 | 5千円〜1万円 | 1万円〜3万円 |
40代 | 5千円〜1万円 | 1万円〜5万円 |
50代以上 | 1万円〜3万円 | 3万円〜10万円 |
【ポイント】
社会的地位が上がるほど、香典金額も上がる傾向にあります。特に40代以降は「家を代表して包む」意味も含まれます。
地域による相場の違い
香典の金額は地域によっても差があります。
- 都市部(東京・大阪):3千円〜5千円が主流
- 地方(東北・九州など):5千円〜1万円を包むケースが多い
- 北海道・東北:香典を「香料」と呼ぶ場合も
同じ県内でも地域差があるため、地元の慣習に詳しい親族に確認すると安心です。
香典の金額で迷ったときの判断基準

- 迷ったらやや多めに包む
→ 少なすぎるより多めのほうが無難。 - 親族間の相場をそろえる
→ 「兄弟で金額をそろえる」と印象が良い。 - グループでまとめるのもあり
→ 職場や友人グループの場合は「連名」で1万円など。
香典の金額に関する注意点
- 新札は避ける(用意していた印象になる)
- 奇数金額(3千円・5千円・1万円)が一般的
- 4や9(死・苦)を連想する数字は避ける
- 香典袋に金額を正しく記入する(例:「金壱萬円」)
香典の相場にまつわるQ&A
Q:香典が少なすぎると失礼ですか?
A:極端に少ない金額(1,000円など)でなければ問題ありません。気持ちがこもっていれば十分です。
Q:香典を持参できない場合はどうすれば?
A:現金書留で郵送し、弔意の手紙を添えましょう。
Q:夫婦で参列する場合の金額は?
A:連名にする場合は合算して包む(例:夫婦で1万円)。別々に渡すより丁寧です。
まとめ|香典の金額は「気持ちと立場のバランス」で決める
香典の金額には厳密な決まりはありません。
大切なのは「故人と遺族への思いやり」と「自分の立場に合った額を包むこと」です。
- 友人・知人:3千〜5千円
- 親族:1万〜5万円
- 両親や義両親:3万〜10万円
迷ったときは、地域の慣習や親族の相場に合わせると失敗しません。
金額よりも「心を込めて用意すること」が、何よりの弔意の表現になります。